教育課程(特別の教育課程含む)

                              令和7年度 内野小学校教育課程(特別の教育課程含む)

                                                            

1 学校教育目標

  学びを生かし,豊かな心とたくましく生きる力を備えた子どもの育成

 

2 教育課程編成方針

 (1)生涯学習の基礎づくりの観点にたって,調和と統一のある教育課程の編成・実施
    と全教育活動を通しての学校教育目標の具現化に努める。
 (2)人間尊重の精神のもとに子ども一人ひとりを生かした指導を心がけ,個々の可能
          性や主体性の伸張に努め,楽しい充実した学習・生活の実現を教育活動の基調と
          する。

 (3)特色のある施設・設備等の環境を生かした指導に努めるとともに,意図的・計画
          的・継続的な教育活動の積み上げを図る。

 (4)児童一人一人のよさや可能性を伸ばす研究・研修をすすめ,教師としての資質・
          力量の向上に努める。

 (5)地域に開かれた学校経営を推進し,保護者及び地域住民の期待と信頼に応える。

 

3 指導の重点

 (1)各教科等の関連を踏まえた年間指導計画の改善充実に努め,体験的活動や作業的
          活動を重視し た授業実践に努めるとともに,個に応じたきめ細かい指導の充実
          を図り,基礎的・基本的内容の定着を図る。

 (2)教育相談体制を充実させることにより,人間関係を基調とした学年・学級作りに
          努め,児童一人一人が学年・学級への所属感を持てるようにするとともに,基本
          的生活習慣の実践指導に努める。

 (3)研究・研修を充実させることにより,各教科における指導法の改善を図り,思考
          力の向上に努め,自分がもった考えを発表したり、主体的に行動しようとしたり
          する態度の育成を図る。

 (4)児童の創意工夫を生かした活動や縦割り班や異学年による交流活動の推進に努め
          るとともに,児童一人一人が活躍できるように特別活動の内容や場の設定を工夫
          する。

 

4 学習指導要領改訂との関連

  ①「生きる力」という理念の共有 

  ②基礎的・基本的な知識・技能の習得   → 全ての教育活動で言語活動を積極的
           に増やす。

  ③思考力・判断力・表現力等の育成 

  ④確かな学力を確立するために必要な時間の確保   → 実質的な欠課をなくす。

   時数合わせのための計画ではなく,内容を伴う授業時数の確保  自習時間の削減

  ⑤学習意欲の向上や学習習慣の確立 

  ⑥豊かな心や健やかな体の育成のための指導の充実 

  ⑦「考える道徳,議論する道徳」 

       ⑧合理的配慮の法的拘束

 

5 具体的な方策

  (1)学力の向上

    ①法定時数の確保(行事の精選)・授業終始時刻の厳守(授業の質の向上)

    ②読書の充実    

    ・週に一度は図書室へ向かう時間、読書する時間を作る。

         ③特別支援担任、専科教員、学級担任で意思の疎通を図る。

             (例)役割分担、進度調整、児童についての情報交換
    ④英語授業の持ち方     

   【5・6年生】週2時間 45分×2回     

   【3・4年生】週1時間
   【1・2年生】週1時間 20分×2回

 (2)ゆとりある時間の確保

      ①わくわくタイム(ロング昼休み)の実施~毎週水曜日

       ~委員会や部活動などの活動は入れない。学級扱い 

        ②日課の見直しによる、放課後の時間の確保
              →家庭で過ごす時間の充実

     ③会議の終始時刻を厳守する。(会議の効率化)

    (3)行事の見直し

    ・行事及び行事内容を精選する。実施時期の最適化。

  (4)その他

       ①日課時間割の適正実施

      →生活のリズムを守り,落ち着いた学校生活を送れるようにする。

    ②ノーチャイム

         ③全校朝会(児童集会)火曜日の1校時(学級活動としての位置づけ)

令和7年度 特別の教育課程の編成方針           

1 特別の教育課程の内容

(1)教科、時数等

小学校第1、第2学年において「外国語活動」を行う。

  ・第1学年は生活科を34時間削減し、「外国語活動」を行う。

  ・第2学年は生活科を35時間削減し、「外国語活動」を行う。

  ・全学年の「外国語活動」及び「外国語科」の名称を「英語科」とする。

(2)実施期間

令和6年4月1日~

 

2 特別の教育課程を編成する必要性

(1)印西市の取組から

印西市においては、小・中学校へ週1~5日、幼稚園へ月1回、外国人指導助手(ALT)を配置し、主に授業を通して異文化や外国語に触れることを体験し、コミュニケーションを図ろうとする態度や能力を育成している。また、全小学校に英語教育コーディネーターを配置し、外国語活動及び外国語科の充実を図っている。また、イングリッシュアカデミーホップ・ステップ(小学校3~6年生対象)・ジャンプ(中学校2・3年生対象)を開催し、英語コミュニケーション能力の向上や異文化理解を深め、国際化に対応できる人材の育成を図っている。

このようにして、市全体で外国語教育の充実を図っている中、現行学習指導要領の下においても、全学年の外国語教育の量と質を確保し、中学校へのスムーズな接続やさらなる授業改善に努めていくため、1、2年生の「外国語活動」を実施する。

(2)本校の取組から

本校では、学校教育目標の「学びを生かし、豊かな心とたくましく生きる力を備えた子どもの育成」を図る中で、「外国語活動」・「外国語科」においても、市の取組を踏まえ、6年間の系統性を踏まえた外国語教育に取り組むとともに、英語を通して積極的にコミュニケーションを図ろうとする態度や聞く・話す能力の育成に力を入れてきたところである。

    低・中学年において、日常的に英語に慣れ親しむことができるよう、英語の絵本などの蔵書を増やしたり、お昼の放送に英語を取り入れたりするなど、教材や環境の充実を図り、外国語指導助手(ALT)とふれあえる時間の確保に努めているところである。また、高学年では、ICT教材も積極的に活用し、英語を使った児童同士のやりとりや外国語指導助手(ALT)等とのやりとりを通して、自分の思いを伝えることや相手の思いを理解することの喜びを感じることができるよう、学校全体で授業改善に取り組んでいるところである。昨年度末のアンケートでは、6年児童(当時)の約7割が「外国語科の授業が好き・どちらかというと好き」と回答している。

    これらの取組を継続・発展させ、児童の聞く・話す能力をより高め、英語を通して積極的にコミュニケーションを図ろうとする児童を育成するため、特別な教育課程による低学年からの英語教育を実施する。

 

3 特別の教育課程を実施するにあたっての配慮事項

・生活科の削減分については、年間指導計画を見直し、生活科の目標を達成できるようにする。

   ・市教委作成の指導計画を活用し、1、2年生の児童の発達段階や3、4年生の「外国語活動」への接続、6年間の系統性を踏まえた活動となるようにする。

   ・全ての授業を担任と外国語指導助手(ALT)・英語教育コーディネーターとのティームティーチングで行い、ネイティブの発音に繰り返し触れることができるようにする。

   ・児童が英語に慣れ親しめるような環境づくりを学校全体で計画的に行う。

   ・特別の教育課程について、保護者や地域住民、学校関係者への周知を行い、理解を得る。